クリーニング方法大公開

  • シミのない布団のクリーニング方法
  • シミの目立つ布団のクリーニング方法

私たちの会社では、今まで何万枚という膨大な数の羽毛布団をクリーニングしてきました。

一枚数千円で販売されている羽毛布団から、数十万を超える羽毛布団もよく丸洗いします。

おふとんの状態をスタッフがつぶさに観察し、汚れの状態、側生地の種類、羽毛の種類、経年変化による劣化。
全ての状態を鑑みて、そのお布団に最適なクリーニング方法を用いて作業しています。

お客様のお布団の数だけ洗い方が存在するといっても過言ではありません。

 

当社自慢のこだわりの羽毛布団のクリーニング方法を是非見てください。

工場にお布団が入荷したら最初の作業は検品です。
スタッフ全員がお布団の状態を把握し、共有するためのとても重要な工程です。

お客様に記入していただく「検品タック」も重要な手がかりです。ご要望等をチェックし今から行うクリーニング作業の段取りが決まります。

この段階でまずお客様にご連絡いたします。

側生地の損傷など特別な問題があれば、これからの作業についてかなり綿密なご相談をさせていただきます。 私たちは、「トラブルになりそうなものは洗わず返品」は極力したくないと考えています。

クリーニング業界は「クレーム産業」といわれるぐらいトラブルはつきものですが、作業前の状態確認、そしてお客様への報告、連絡、相談が徹底していればほとんどの場合はトラブルを未然に防ぐことが可能です。

お客様が何をお望みか?
それを把握した上で最善の方法でクリーニングをいたします。

シミのないふとんのクリーニング方法

大別して二通りのクリーニング方法があり、まずはシミのないお布団の洗濯方法をご紹介します。

洗濯機にセットする前に、布団の表裏にまんべんなく、洗剤を高圧スプレーで吹き付けます。

この洗剤は粉石けんを熱いお湯でしっかり溶かしたものを使用しています。

これが布団を洗濯する専用の洗濯機です。
遠心分離の作用で洗濯と脱水を行い、生地へのダメージを最小限に留めます。

機械の中はこのようになっています。

お布団を機械の中胴に沿うようにセットします。

布団が問題なく納まっていることを確認して運転開始です。

機械の中胴が高速回転し、真ん中から高圧で水を吹き付けます。
このとき布団には強い遠心力が作用し、布団の汚れは外側に向け洗い流されます。

水洗いが完了したら乾燥です。 布団の種類にもよりますが、このお布団の場合まずは静止乾燥機に入れ、2時間ほど乾燥させます。 ちなみに厚生省の布団乾燥に関するガイドラインでは80度以上で30分乾燥するよう記してあります。

静止乾燥が終わったらこの大型タンブラー乾燥機の出番です。
コインランドリーにある乾燥機の超大型バージョンと思ってください。
お布団をふんわりと復元させるためにかかせない設備です。

さてスタッフが持っているこれは何でしょう? 実は企業秘密なのですが、お布団と一緒に入れて乾燥させることで より早く「ふんわり」と仕上げるスグレものです。

乾燥が終わりクリーニングが完了しました。

最後のチェックです。
最初に検品した内容と照らし合わせ、問題がないか?
乾燥は充分か?しっかりと最終検品します。

ポリ袋で包装して・・・

今回は一緒にお預かりした敷き布団と一緒に荷造りします。

これで荷造り完了です。
ふとん袋は集荷用とは違う新品を使ってお送りします。
クロネコヤマトさんにお願いして全国のお客様のもとへお届けします。

納期は約1週間!忙しいあなたは自宅にいるだけ。生まれ変わった布団が帰ってきますよ♪ご注文はこちらから パソコン・TEL・FAXからご注文頂けます。

シミが目立つふとんのクリーニング方法

ここからはシミのある羽毛布団のクリーニング方法をご覧ください。

掛け布団のシミは一般的にえり元に集中します。
おふとんにつくシミは、ほとんどが長い時間が経過したものが多く 衣類のシミを落とすよりはるかに難しいことを知っておいてください。

ただ、私たちの会社には「損得は考えずシミ抜きに時間と手間をかけよう」というポリシーがあります。

お客様から喜んでいただけるよう、お布団のシミと対話しながら一枚一枚丁寧にクリーニングしているのです。

それではシミ抜きの作業の様子を見てください。

今回クリーニングするお布団はこちらです。

有名メーカー様の羽毛布団で、販売価格は10万を下らなかったと思います。

このお布団は少し特殊で、身体に接する側の生地は綿ですが、反対側(画像の面)はシルク(絹)であつらえており、私たち洗濯業者泣かせの、なかなかデリケートな一品です。
クリーニングの難易度の最大が★★★★★なら★★★★くらいのお布団です(笑)

こちら側が身体に接する面です。
えりもとはかなり強く汚れていることがお分かりいただけますでしょうか?

作業の様子をご紹介します。

布団を作業台に広げて作業開始です。

血液のシミがあったので前処理しておきます。
血液は高い温度で凝固するので、熱いシミ抜きの洗剤をつける間に処理しておく必要があります。

範囲の小さいガンコなシミは専用の高圧ガンで吹き飛ばします。

ここから面積の大きい黄ばんだシミをキレイにするため当社オリジナルの洗剤を塗布します。
石けんをベースに数種類の材料を追加して作る、企業秘密のレシピがあります。
私たちの会社が今日あるのも、この洗剤があってからこそだと言えます。

えりもとのシミ抜きだけしたい所ですが、全体的にシミが散見されたことと、シミ抜きをした場所とそうでない場所の差ができると仕上がりが悪くなってしまいます。
洗剤の配合やタイミングを変えて洗剤を塗布します。

次にシミ抜きをする場所を考え、布団を上手に畳んで向きを変えていきます。
畳む段取りはシミ抜きする前に決めておかなければ、効率のいい作業はできません。

最後に、体に接する面のえりもと部分のしみ抜きします。
30分ほど時間を置き、シミの状態を確認しながらこの作業を繰り返します。
今回のお布団の側生地はシルクのため一回だけにしました。

ワッシャ(クリーニング業界では専用の洗濯機をこう呼びます)に入れるためにネットにいれます。
お布団の種類によってはさらに袋に入れたり、ネットのサイズを変えたりします。
全く使用しないでも大丈夫なお布団もあります。

ワッシャにお布団をセットします。

いよいよ運転開始です。
中に入れる布団の種類、状態により運転内容が変更できるようたくさんのプログラムが用意されています。
今回はデリケートな羽毛布団なのでソフト洗い用のプログラムで洗濯します。

窓が小さくて分かりづらいですが運転中の様子です。
私事で恐縮ですが、中の様子を眺めているのが大好きなのです。
「お布団がキレイになっていくなぁ」という実感がこみあげてきます。

出来上がったお布団がこちらです。
乾燥の工程は紹介済みなので省略していますが、このお布団は静止乾燥を2時間半かけた後、タンブラー乾燥機でゆっくりと復元をかけました。

画像ではかなりキレイになったように見えますが実際には、よく見るとわかる程度のシミが残ってしまいました。
片面がシルクの側生地でなければもう少し時間をかけキレイにする事ができたのですが今回の作業は布団へのダメージを考え、これで限界と判断しました。

シミの目立っていたお布団は、クリーニングで生地の損傷がないか?
より時間をかけて検品する必要があります。

問題がなかったのでこれでお客様の元へお送りします。
シミ残りが若干ありますが、きっとお客様には喜んで頂けると思います。

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