布団のカビ対策

布団のカビはクリーニングで取れるでしょうか?

カビは発生からの時間が一番問題になります。発生から一か月以内くらいなら取れる確率はかなり高いのですが、それ以上になると薄くはなりますがある程度は黒い斑点が残ると思っておいて下さい。

※ しかし布団のカビで大切なことはクリーニングをして仮に黒い斑点などシミは残ったとしても、洗って高温乾燥することでカビ菌を完全に死滅さすことができますので、身体への害がなくなります。

さらにカビの繁殖をストップすることにもなりますので、安心して布団を使用することができるということです。

※ 布団のカビ取りクリーニングで一番問題になるのは布団が破れる心配です。 布団にカビが発生しているということは、繊維に汚れが付着しているのではなく、繊維がカビ菌に浸食された跡なのです。 このためカビの部分の生地は非常に弱くなっているため、布団が破れる可能性がかなり高い状態にあるわけで、その洗いの限界を見つけることが実は最大のポイントとも言えます。従って布団をカビの問題でクリーニングを利用される場合は、カビを取ると云うことよりカビ菌を殺すということを第一の目的に考えておいて頂きたいと思います。

さらにカビの繁殖をストップすることにもなりますので、安心して布団を使用することができるということです。

参考に下の写真をご覧下さい。
カビのクリーニングをする前と後の3事例ですが、画像1が一番酷かったもの、2が中間で、3が一番軽かったものです。
画像クリックで拡大します。

カビのクリーニング事例1
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カビのクリーニング事例2
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カビのクリーニング事例3
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カビの布団の洗い方

カビの落とし方(洗い方)と言っても決して特殊なものではありません。画像でみて頂くのが分かりやすいと思いますので、工程ごとに画像を見て下さい。


  • 洗う前の状態です。

  • 先ず特別に配合した洗剤をたっぷりと塗ります。特殊と言えばこの配合は当社独自に開発したもので、粉せっけんをメインに数種類の薬剤を配合しております。

  • 洗剤を塗布したあとは熱が冷めないように熱いお湯で濡らせた布で覆います。

  • 保温を保つために更にビニールで覆います。カビ取りで大事なことは高い温度を保つことなんです。

  • 保温兼保管用のボックスに入れます。

  • さらにビニールで完全に包み込んで、この状態で数時間寝かせます。

  • こうして2〜3時間寝かせた後、最後の仕上げとして高圧スプレーを噴射して洗剤で浮いたカビを取り除きます。

  • 今回の例での完成状態です。今回は2回実施しています。

※ カビの落ち具合をチェックしてOKなら洗いの工程に送り、まだ残っているようならもう一度1から7同じことを繰り返します。 これを2回、3回と繰り返せば段々と取れてくるのですが、 前にも書きましたようにカビに侵されている生地は非常に弱いため、 やり過ぎると布団が破れてしまいます。 ここまでが限界と云う所を見つけるのが非常に難しいポイントになります。

カビで病気になるでしょうか

なぜカビのついた布団で寝てはいけないのでしょうか?
もちろん、かびのついたふとんが気持ち悪いというだけでも充分な理由ですが、健康面に与える色々な影響を簡単にご紹介します。

アレルギー性疾患

なんといっても1番はこれです。カビが原因のアレルギー。 カビの胞子や代謝物。
これらは花粉よりも飛散しやすい本当にやっかいな物です。これらが口や鼻から入ってくると、アトピー、蕁麻疹、喘息、結膜炎、鼻炎など様々な症状を引き起こします。 最近特に問題になっているのが小さな子供さんの気管支喘息等のアレルギーです。 特に子供さんは汗をかきやすいので布団のカビには充分注意をしましょう。 そして気をつけなければならないのは、前述の通り非常にかびの胞子は飛散しやすいということ。
例えば、カビのついた布団を干して、布団たたきでたたくなどは、非常に危険極まりない行為といっても過言ではないでしょう。

感染症

真菌症と呼ばれ、皮膚や爪、呼吸などによって進入してくるものです。
特に最近は、内臓を侵す内臓真菌症が問題になりつつあります。
昔と違い医療の高度化が進み、抗生物質や抗がん剤などにより人間本来の免疫力が低下していると言われます。つまりカビへの抵抗力が弱まっているということですね。これにより、体力の衰えたお年寄りなどが命を落とすこともあるそうです。

このように住まいにはびこるごく身近なカビが、私たちの健康を脅かす存在になります。布団など、接触機会の多いものは特に清潔にして、カビから遠ざける必要があると言えるのではないでしょうか?
小さい子供、お年寄りのいる家庭は、特にかびに対しての注意が必要ですね。

布団にカビが発生する原因

カビが育つためには以下の条件がそろっていなければなりません。

  1. 湿気があること
  2. 栄養分があること
  3. 適度な温度があること
  4. 酸素があること

そしてこの条件はカビにとって簡単に整うのです。
もともとカビは空気中に漂っていて、上記の条件がそろう場所に集合します。そしてかびにとって快適な条件がそろいやすいのが、私たち人間の眠る布団なのです。
それでは先ほどの4つの条件を当てはめてみます。

湿気
実に簡単な条件ですね。人が一晩ふとんで眠ると、コップ一杯の汗をかくと言われています。
栄養分があること
あか、皮脂、ほこり、塩分。
これも簡単です。なんといっても布団には人間が寝ていますので。
適度な温度があること
カビにとっての適度な温度は10度〜30度と言われています。
ということは布団という環境は実に快適でしょう。
酸素があること
これはもう、当たり前の環境ですね。

さてここまで振り返って。
カビがいかに簡単に育つか、わかっていただけると思います。本当に寝具とカビの関係というのは紙一重なのです。私たち人間が少し油断すれば、すぐにカビはやってきます。カビのために布団で眠る、一歩間違えればそういう構図が成り立つのです。

布団のカビを予防するには

なんといっても風通しをよくすることが一番です。

カビが好む湿度は70%〜90%。 温度は20度から30度の範囲で活発になります。 布団だけでなく家全体の湿気、部屋の湿気、押入れの湿気。 すべての通気をよくしておくことが一番です。

布団だけならふとんだけ干して対策することもできますが、部屋や押し入れに湿気があれば すぐ布団も湿ってしまいます。 除湿機やエアコンのドライ運転などでも湿気を遠ざけることが出来ます。 冬場などは特に、寒いのを嫌がり部屋を閉め切っていることが多いですよね。 これもまた部屋の湿度を上げてしまう要因です。

布団はこまめに干すことが大切ですが、敷き布団の表裏を交互に使うことも一案です。 布団の表面は体温でかなり乾きますが、ふとんの裏側は体温が届かず更に汗はふとんの下部に溜まってしまうため、布団の裏表で大きな差がでています。 ふとんの裏表をひっくり返すことで布団の湿った側が上になり、人間の体温で乾くことになり、さらに水分は下に下に移動するためふとん全体が平均化することになります。

もし、布団を敷きっぱなしにしている方にはぜひともお勧めの方法です ただし、最近は表裏が定められているお布団もありますのでご注意ください。

カビの雑学

カビって何だろう?
カビって何だろう?カビは学問的には糸状菌と呼ばれる「菌類」で北極や南極など地球のあらゆるところに存在する微生物です。大きさは5〜10ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)と小さなものですが、必ず大きな集団でいるため大きな力を持っています。 「気温20〜30度」「湿度70%以上」ならガラスやプラスチック、布団などどこへでも取り付きスクスクと実によく育つ困った微生物です。
カビの不思議
カビの不思議嫌われ者のカビですが、実は日本人は昔からカビのおかげで健康に暮らしてきたとも言われています。 清酒、味噌、醤油、鰹節、漬物、納豆などカビを利用した食物です。 外国にもチーズやワインなどがありますが、日本人は毎日食べるものに利用していて日本人古来の優れた知恵とも言われています。 またペニシリンの発明もカビ応用の有名な話です。
洗濯機のカビにも注意
洗濯機のカビにも注意特に多いのが全自動洗濯機です。外側の層と内側の層の間にカビが生えることが珍しくありません。洗濯をした時にこのカビが衣類に付着してアレルギーの原因になったりすることもあるようです。 日頃から洗濯のあとよく拭いたり蓋を開けて中をよく乾燥させておくことが大切ですが、一度出てしまったカビを落とすには漂白剤が有効です。
洗濯機に50度℃以上のお湯を張り、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリュウム)をコップ一杯(200cc)くらい入れて一晩寝かせておきます。翌日そのままで5分ほど回して排水し、あと水だけで洗濯機を回して濯ぎをすれば終わりです。この時のポイントはお湯の温度です、熱ければ熱いほどカビはよく取れるので、50度℃以上をぜひ確保して下さい。
カビの警鐘
カビは5億年のまえ昔から存在していたそうです。 しかし一般家庭のあちこちに、まして布団にまでカビが発生するようになったのは昭和40年以降だと云われています。日本の昔の家屋は湿気対策のため木造の隙間だらけで、おまけに夏は家を開け放して暑さを凌いでいたため家中が埃だらけでした。このため昭和30年代までの日本の主婦は、障子や家中埃のたまりやすいところは毎日ハタキをかけ、板の間は雑巾がけをしていたのですいました。このこまめな掃除が家の中のカビ対策になっていたのです。
その後家屋はアルミサッシで密封され、掃除は2〜3日に1回が当たり前の現代になってカビはかっての何十倍、何百倍も棲みついていると云われています。
布団や家の中でカビを見つけたら、その周辺まで拭き掃除を・・・・
カビは怠情になった日本人の生活意識に警鐘を鳴らしているのかもしれません。