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ネットで有名な自宅・自分で出来るカビ取り処理を実際にやってみた!

ネットで有名な自分で出来るカビ取り処理を実際にやってみた

「敷きふとんにカビが生えた!! 自分でカビ取りできるの?! 身近な物でできるしやってみようかな・・・」

ちょっと待った!!

一歩、カビ取り・処理を間違えてしまうと皮膚炎や最悪失明する危険性があります。

カビ菌がどういう性質をもっているか知っていますか?
カビが見えている部分だけ処理しようとしていませんか?
ネットの情報だけで処理しても大丈夫ですか?

最近では、ネット上に「敷き布団のカビ取り・処理は自分で出来る」「身近なもので簡単に殺菌」などと書かれたページを沢山見ます。

今ネットで話題になっている自宅で!自分でできる!!敷きふとんのカビ取り処理を私たち布団クリーニング屋が実際にやってみました!

どんな結果になったか…ぜひご覧ください
※実験に使用したお布団は、再度クリーニングして廃棄処分致しました。

塩素系漂白剤、エタノール、重曹、某有名カビ取り剤の4種類を使用してカビ取り処理を行ってみます。

ネットで掲載している自宅・自分で出来るカビ取り方法を抜粋していますが、
決して真似しないでください。
ご自身で行ったカビ取り処理で生じたあらゆる損害に関して当社は一切責任を負いません。

重曹を使用したカビ取り処理

【使用した物】 重曹:大さじ2杯 ぬるま湯300ml スプレーボトル

  1. 濡れたティッシュで表面のカビ菌をふき取る。
  2. 重曹をぬるま湯で溶かしスプレーボトルに入れ、カビの部分に散布。
  3. 3分間寝かせます。
  4. 叩くようにふき取り、天日干しします。

エタノールを使用したカビ取り処理

【使用した物】 エタノール:80ml 水:20ml スプレーボトル

  1. 換気を必ず行う。
  2. 濡れたティッシュで表面のカビ菌をふき取る。
  3. 希釈したエタノール水をスプレーボトルに入れ、 しっかり染み込むようにカビの部分に散布。
  4. 3分間寝かせた後、叩くようにふき取り、天日干しします。

塩素系漂白剤を使用したカビ取り処理

【使用した物】 塩素系漂白剤:1ml 水:100ml スプレーボトル タオル2枚 ぬるま湯

  1. 換気を必ず行う。
  2. 濡れたティッシュで表面のカビ菌をふき取る。
  3. 水で希釈した塩素系漂白剤をスプレーボトルに入れ、
    しっかり染み込むようにカビの部分に散布。約30分ほど寝かせます。
  4. タオルにぬるま湯をしめらせ、軽く叩くように漂白をふき取る。
  5. 乾いたタオルで軽く叩きながら水分を取る。
  6. 日干しで乾かす。

某有名カビ取り剤を使用したカビ取り処理

【使用した物】 某有名カビ取り剤泡タイプ タオル2枚 ぬるま湯

  1. 換気を必ず行う。
  2. 濡れたティッシュで表面のカビ菌をふき取る。
  3. 某有名カビ取り剤泡タイプをカビにしっかり散布。約30分ほど寝かせます。
  4. タオルにぬるま湯をしめらせ、軽く叩くように漂白をふき取る。
  5. 乾いたタオルで軽く叩きながら水分を取る
  6. 日干しで乾かす。

ネットで掲載している自宅・自分で出来るカビ取り方法を抜粋していますが、
決して真似しないでください。
ご自身で行ったカビ取り処理で生じたあらゆる損害に関して当社は一切責任を負いません。

実験結果発表

  重曹 エタノール 塩素系漂白剤 某有名カビ取り剤
カビのシミ取り効果 × ×
カビ菌の殺菌効果 ×
処理のしやすさ × ×
布団への影響
(脱色・臭い残り)
人体への影響
(皮膚炎・失明など)
コメント 人体への影響は然程ないとは思うが、カビへの効果は一切ない。 カビの殺菌には一定の効果はあるが、布団を相当閉められる必要あり。 【注】強アルカリ性
脱色・臭い残り有り。薬剤が残っていると人体に影響あり
【注】強アルカリ性
脱色・臭い残り有り。薬剤が残っていると人体に影響あり

重曹を使用したカビ取り処理を行った結果

見た目の変化は一切ありませんでした。

カビのシミを落とすという観点で見ると、重曹は弱アルカリ性のため効果がありそうな気がします。 ですが、弱アルカリ性というのはほぼ水に近いくらいの濃度なのでほぼ効果はありません。 また、カビの菌を殺菌することもできないので、結果重曹でカビ取り処理を行っても何の意味もないという事になります。

エタノールを使用したカビ取り処理を行った結果

こちらも重曹と同じく、見た目の変化は一切ありません。

ですが、エタノールには殺菌効果があるので、カビ菌は殺菌できていると思います。 ただし、カビの菌は見えている物がすべてではありません。

カビの菌はコロニーを形成した時に、ようやく人間の目で確認することができます。 実際には布団全体に菌自体は繁殖していて、まだコロニーを形成していないだけなのです。

そうなると敷き布団表裏全体・布団の内部にまでエタノールを浸透させなければいけません。

よく考えてみてください。 お布団全体に希釈したエタノールを浸透させるための場所を確保できますか? 布団全体に染み込んだエタノール水を完全に吸い取るもしくは洗い流すことができますか? そのお布団を乾かす方法はありますか?などなど 話せばきりがないと思います。

そこまでしてエタノールで殺菌しようと思うかはお客様次第だと思います。

塩素系漂白剤を使用したカビ取り処理を行った結果

真似しないでください。

重曹・エタノールに比べて、比較的カビのシミは薄くなっています。

塩素系漂白剤はアルカリ性が強いためカビのシミも取れるし、菌を殺菌することもできます。

しかし…ここからが重大です。

前述していますが、この塩素系漂白剤を部分的・全体的に塗った後、綺麗にふき取れる又は洗い流せる自信はありますか?

中途半端になればと臭いは残る、塩素が残っているので皮膚に接触すれば皮膚炎を起こす危険性が高くなります。

カビを取ることには効果を発揮しますが、ご自身の身体に悪影響を及ぼすそれだけ危険な薬品を使っているということを知っておいてください。

某有名カビ取り剤を使用してカビ取り処理を行った結果

絶対に真似しないでください。

アルカリ性の中でも最も強い濃度を持っています。その分、強烈な臭いも発生します。

カビ取りの効果で話をすると、有名なだけあってカビはあっという間にシミも菌も消え去りました。

問題はその後でした。

当社スタッフも余りにもカビ取り処理が早かったので驚いていたのですが、臭いがキツいと話していました。マスクをしていたのにも関わらずです。 その後、布団を当社の方法でクリーニングしたのですが1回、2回のクリーニングでは臭いを取りきることができませんでした。 もし一般家庭で同じような処理したらと思うと恐ろしくなります。臭いは残る、薬品も残る、なかなか臭いが消えない。

またこれは、塩素系漂白剤と某有名カビ取り剤に共通して言えることなのですが、 塩素系漂白は完全に取り切らないと危険度が増してくるのです。

塩素系漂白は乾燥が進むと濃度が増す傾向があります。

皮膚につけば炎症の原因になる、目に入れば、角膜を溶かし失明する恐れもあります。
人間は寝ている間コップ1杯の汗をかきます。その汗が成分に染み込み服が吸い上げ瞬く間に皮膚に炎症が発生してしまいます。

もう一度言います、絶対に真似しないで下さい。クリーニング屋が断言します。

最後に

パソコンやスマホから知りたいことを簡単に調べられる時代になりました。

とても便利になったと思います。ですがその半面、恐ろしい一面もあるのではないでしょうか。

調べれば沢山の情報が飛び交い、どれが正しい情報なのか判断もし難くなってきていると思います。

私たちはお布団専門のクリーニング屋です。

もしお布団の事でお悩み事がございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。
33年間お布団のクリーニングして得た経験と知識でお客様の悩み・疑問にお答えいたします。

布団クリーニングはこちから

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